川面に漂う蛍の如く幻想的な「シラスウナギ漁」ー徳島・吉野川
徳島の冬の風物詩「シラスウナギ漁」。数十隻もの集魚灯をつけた小舟が動く風景は、さながら川面に漂う蛍の様でなんとも幻想的である。最盛期を迎える3月初旬の新月付近の深夜に吉野川大橋の上から撮影した。
シラスウナギはウナギの稚魚のことで体調は5-6センチほど。ニホンウナギの場合はフィリピンのマリアナ海溝付近で生まれ、黒潮に乗って日本沿岸に回遊し、河川に上るとされています。
シラスウナギ漁は、毎年12月中旬から4月中旬頃まで、徳島では吉野川河口付近や小松海岸あたりで行われています。干潮から満潮にかけて 遡上(そじょう)してきたシラスウナギを、川面に集魚灯をあて、光に吸い寄せられたシラスウナギを漁師が網ですくい取っていきます。その後、養殖業者に引き取られ、成魚に育てて出荷されていきます。
ニホンウナギは現在、絶滅危惧種に指定され、養殖量も決まっています。尚、日本で食卓に上るウナギの99%は養殖ウナギで、ほぼすべてが稚魚である天然シラスウナギから育てられたもの。希少性が高く、高値で取引されることから「白いダイヤ」とも呼ばれることも。
ここからは幻想的なシラスウナギ漁の風景を写真でおとどけ。
(GOLDNEWS、2022年3月4日深夜撮影)
- 撮影者:GOLDNEWS
- 場所:徳島・徳島市 吉野川