金について学ぶ

ETF・投信


「株式同様に売買でき、機動的にも」

■流動性に優れた商品

ETF(Exchange Traded Funds)とは証券取引所の「上場投資信託」で、2003年にアメリカで誕生し、金価格高騰を下支えする要因にもなりました。東証ではTOPIX(東証株価指数)や日経平均に連動する商品だけでなく、金をはじめとする貴金属を対象としたETFも上場されています。

金ETFのメリットは、少額(日本円)で始めることができて、リアルタイムで売買可能、そして取引コストが安いこととなります。また金ETFは「現物の金の裏付けがあるかどうか」で大きく2つに分かれます。現物の裏付けがある銘柄の場合、ETFの発行体が破綻しても投資家の金現物は守られるが、裏付けがない銘柄では発行体の信用リスクが発生するので注意したいところ。

現物の裏付けがある銘柄は「純金上場信託(金の果実)」「SPDRゴールド・シェア」「ETFS金上場投信」の3つで、その中でも国内で現物への交換が可能なのは「純金上場信託(金の果実)」のみとなります。

■金ETFの銘柄と概要(2013年3月20日更新)

銘柄 コード 案内ページ 運用会社 単位 現物転換 現物裏付
純金上場信託(金の果実) 東証1540 詳細ページ 三菱UFJ 1口 あり(国内)
SPDRゴールド・シェア 東証1326 詳細ページ WGT 1口 不可 あり(海外)
ETFS金上場信託 東証1672 - ETFS 10口 不可 あり(海外)
国内金先物価格連動型上場投信 大証1683 詳細ページ みずほ 10口 不可 なし
金価格連動型上場投資信託 大証1328 詳細ページ 野村AM 10口 不可 なし

 

「バラエティ豊富な金関連の投資信託」

■組み入れ商品をプロがセレクト

金ETF以外にも金や純金上場信託、金鉱企業の株式、先物などに投資して金の値動きをとらえる投信もあります。ここではその中から代表的なものをピックアップしてみます。

銘柄 案内ページ 投信会社 販売会社
ブラックロック・ゴールド・ファンド 詳細ページ ブラックロック・ジャパン 多くの証券会社
ブラックロック・ゴールド・メタル・オープンAコース 詳細ページ ブラックロック・ジャパン 野村證券
ブラックロック・ゴールド・メタル・オープンBコース 詳細ページ ブラックロック・ジャパン 野村證券
ジャパン・ゴールド・ファンド 詳細ページ アストマックス投信 大和証券
野村金先物投信 詳細ページ 野村アセットマネジメント 野村證券
MHAM金先物ファンド 詳細ページ みずほ投信 ネット証券等
三菱UFJ純金ファンド 詳細ページ 三菱UFJ投信 ネット証券等
三菱UFJゴールド・インカム・プラス・ファンド 詳細ページ 三菱UFJ投信 三菱UFJ信託銀他

 

「金関連の有力関連銘柄」

■鉱山から精錬、リサイクルまで

金に関連する銘柄を幾つかピックアップしてみます。

銘柄 コード 概要
住友金属鉱山 5713 世界的にも高品位の金山と言われている菱刈金山を保有
三菱マテリアル 5711 セメント、銅、加工、電子材料の4コア経営。伸銅品は国内首位。
松田産業 7456 電子部品スクラップから貴金属を回収、電子材料・地金の形で販売。
アサヒホールディングス 5857 金、プラチナなど貴金属再生と廃棄物処理が両輪。
DOWAホールディングス 5714 製錬、環境・リサイクル、金属加工等が主力。貴金属回収に強み。
ジパング 2684 10年1月に通販会社と金採掘会社が合併、同11月に通販売却し金採掘専業に

 

■現物、純金積立、金ETFを知る、この2冊!

純金積立や金ETFを知るためのおすすめ書籍をピックアップ。興味が出てきたら気になる部分から少しづつ掘り下げて他の書籍なども読んでみましょう。


▼不安を生き抜く! 「金」読本 [ムック]
[豊島逸夫 (著), 日経マネー編集部 (編集) ]
金の専門家・豊島逸夫が1冊丸ごと執筆した金投資と国内外の経済ニュースの読み方が分かるムックです。

世界的投資家ジム・ロジャーズ氏とその家族が登場する特別対談では「娘たちのために金の仏像を買った」と語るロジャーズ氏の金投資と子どもへの思いが語られます。妻のペイジ・パーカー氏との教育談義は海外移住や海外投資に関心がある方の参考になるでしょう。


▼豊島逸夫が読み解く金&世界経済 [大型本]
[豊島 逸夫 (著) ]

昨年、史上最高値をつけた「金」は、初心者から上級者まで、幅広く個人投資家の関心を集めています。そうした中、金の国際機関・ワールドゴールドカウンシル日本代表である豊島逸夫氏の講演、執筆物が「分かりやすく、本音満載」と注目を集めています。本ムックでは、日経マネー本誌の同氏連載に大幅加筆、金を通して国際経済の本質を見抜く方法、金投資のイロハを指南します。金融のプロとの対談など書き下ろし記事も充実させた内容です。


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